Course Description

新しい研究は新しい発見を生み出し、新しい発見は出版によって世に送り出されます。そのため、研究倫理と出版倫理には密接な関係があります。研究が完全に倫理的な方法で実行されていれば、どのような研究においても研究参加者が研究に従事する間に直接的な害を被ることはありません。また、研究倫理および出版倫理の方針は、研究概念が不確実に使われることで患者が間接的にでも害を被ることを防ぐことができます。最近では、研究倫理および出版倫理は一括して検証されることが多いため、研究者も研究の公正さと研究行為の適切さを説明することを期待されています。このモジュールでは、研究倫理および出版倫理の背景、研究行為を規定する規則について解説します。また、国際的な学術ジャーナルで出版するにあたって出版倫理の重要性が増している一方で、研究者が知らないうちに非倫理的な研究を出版してしまう傾向に注視し、出版倫理についても解説します。コースを修了すると、受講生は次の項目を深く理解することができるようになるでしょう:

  • 出版倫理における責任
  • 出版社の責任
  • ICMJEガイドライン
  • 著者の責任
  • 盗用の回避
  • 利益相反の理解
  • 出版後に論文が撤回される理由

学術ジャーナル(『Advanced Nursing』誌 および 『Nursing Open』誌)の編集長

Dr Roger Watson

現在、ハル大学看護学部の終身教授としてご活躍のワトソン博士は、学術ジャーナル出版においても25年以上の経験を有しています。博士は、2008年に英国大学研究評価(Research Assessment Exercise: RAE)および、2014年に大学研究評価制度(Research Excellence Framework:REF)のサブパネルメンバーを務め、世界で最も権威のある看護学術ジャーナル、『Advanced Nursing』誌の中核メンバーとして活躍しました。また、『Future of Nursing』誌のグローバル・アドバイザリー・パネルの創立メンバーも務めています。

Course curriculum

  • 1

    研究倫理と出版倫理 (日本語)

    • Chapter 1: はじめに

    • Chapter 2: 著者の責任

    • Chapter 3: 出版社の責任

    • Chapter 4: ICMJE GuidelinesとCOPE

    • Chapter 5: 著者の条件

    • Chapter 6: 二重投稿

    • Chapter 7: 情報開示・同意・許諾

    • Chapter 8: 著作権

    • Chapter 9: 盗用とその回避方法

    • Chapter 10: 利益相反

    • Chapter 11: 研究不正

    • Chapter 12: 研究の小分け (Salami Slicing)

    • Chapter 13: 論文公開後の撤回

    • Chapter 14: 論文掲載後に誤りを修正する方法

    • Chapter 15: 倫理的な出版の利点

    • 研究倫理と出版倫理 (日本語) - Quiz

研究倫理と出版倫理 (日本 語)